『夜泛西湖 五絶』
(『夜西湖に浮かぶ』 第五首目)




この五首目の詩は、
四首目の3行目「漸見 燈明 出遠寺」、
「(昨夜は)やっとの思いで燈明(湖光)が遠寺から出ていく所を見たのだが…」
を、もう少し詳しく述べたもの、つまり昨夜の回想になります。


「湖光は幽鬼(霊)の仕業でもなければ、仙人のすることでもないのに、
風は安らかで波は静かなまま、湖面いっぱいに光が満ちていくのだった。
ふいに二つの光は、仲良く並んで寺へと帰っていく。
後を追って目を凝らしてみたが、光は見えず、ただ空しく
元の姿のままの湖が広がるばかりだった。」



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