『望湖楼にて酔いて書す』

詩のタイトル(題)は
『六月二十七日 望湖楼酔書 五絶』
→『6/27 望湖楼にて 酔いて書す 絶句五首』
上の絶句は、一首目。
トップバッターの詩からガツンとかましてます。
(二首〜五首の詩は習字したいとまで思えませんでした^^;)

「黒い雨雲は墨汁をこぼしたように翻り、山を遮るまで至らないままに、(起)
白雨(夕立)は降りはじめた。雨粒は珠のように跳ね、乱れながら船に入ってくる。(承)
地を巻くような風が来て、たちまち全てを吹き散らしてしまった。(転)
今や望湖楼の下は湖面に天が映るほど(快晴)である。(結)」


○望湖楼というのは、
湖を遠く望むために建てられた楼(高い建物)です。
湖名は「西湖」。
上海の西南(杭州市)にあります。


○蘇軾は杭州に赴任した際、
西湖の底をそうじしたり、堤(道)を造る事業に
携わっています。
↑グーグル地図でも、はっきりと堤が見れますよ。
(湖を縦断しているのが「蘇提」です)

西湖に関する詩は他に多数あり、
公私共に思い入れのある土地のようです。


メモ:「六月二十七日」は旧暦で、
新暦だと7月15日にあたります。
(新暦と旧暦の間隔は一定ではないように思いますので
ご注意を。1072年の場合です)
新旧暦(中国元号)変換カレンダー



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