半人半鳥のハウル


以下簡単に「ハウルの動く城」の感想ですがネタバレありますのでまだ見に行かれていない方 ご注意ください。文面も内容も汚い上に失礼が多い事を先にお詫びしますが読んだら詫びる気 が無い事がばれそうですし、それに長いので隣りのハウルでできたら相殺したいです。


 一番楽しみにしていたハウルの動く「城」をしょっぱなから出されたのはショックでした。もっとビックな見せ場で
ドンっ!と登場するのかと思ったら出したいもの始めに出しちゃって、惜しみしない。ハウルも意外なほど早々登場、えらいけつかっちんですかハウル。しかしその美声には驚いた!館内一同耳を疑ったよ。え?キ○タク?こ、この声が…。ス・ゲ・エ!美しいだけでなく何か上手かったです。ハウルは確かに色男ですが、魔法使い(しかもかなり研究熱心)で芸術家肌のインドア派。朝メシなんて食べません。そこにキム○クの神経質そうでA型っぽいところが同調を生んだのか!?それはハウルの生声と錯覚起こしそうな程でした。

 そしてハウルは今どき(芸)大生のような部屋に住んでいました。…君は汚ギャルか。何か自分の髪が誤って変色してしまった時には「美しくなければ意味が無い…」と言ったが、
おまえにはこの部屋が目に入らんのか!!!どうやらソフィーが掃除してしまったわたぼこりやクモの巣や、風呂のヘドロや便器の書けないような汚れも彼なりの美学だったようで。しかも言ってるそばから観客に自分の半ケツ姿さらしているのには笑えた。こりゃ彼の美の基準はあてにならない。
 かなり飛んでる(頭の)子で、礼儀作法やれディー若しくはマダ―ムの扱いは知っていても常識を知らんようで、彼と同居していた子供は手掴みで物を食べていた気がする。当初かなり遊んでそうな奴で、荒地の魔女に貞操…心臓を狙われているのも自分から手を出したからとか。宮●駿のピュアな女子を落す三つの(王道)技、やさしい言葉と思わぬプレゼント、
そして窮地には必ず肩を抱く。これで「もののけ姫」のアシタカもサンを落しました。したたかぁ
 しかしハウルの周りの大なる小なる女達が彼に惹かれたのはそれより彼の繊細というか心的虚弱体質なところだと思う。今にも折れちまいそうだ。(ボクサーか?)
 ソフィーもハウルの寝室の魔女除けと称して陳列しているフィギアの山を見て何かを決心したのだと思う。それはオレだ。

 ソフィーは荒地の魔女に18才から90の婆に姿を変えられたものの彼女の元々のライフスタイルが地味だったので全く違和感がなく、見た目の可愛さよりも性格が面白かったので婆さんの姿の時の方が魅力が引き出されていた気がする。声も…。
 上記のハウルとソフィーが結ばれる話のはずでしたが
ハウルは先に火の悪魔カルシファーとできていました。内容ではハウルとカルシファーの馴れ初めも関係もうやむやにされていましたがこれは確信だ。まぁ、カルシファーはハウルにこき使われていると言っているけれど先に心を奪われたのはハウルだったわけで(シャレにならん)、カルシファーが疲れたハウルの足の裏を暖めてあげる関係なようです。
 それはそれ、これはこれな感じでハウルはソフィーに本気で、女の扱いに慣れていたはずの彼の唯一の失態は自分のことを綺麗じゃないと思っているソフィーに対して「そんなことないっソフィーは綺麗だよ!」って言った事だと思う。彼女はそん…なこと言ってもらいたいわけじゃないだろ!彼女が今一番案じているのはおまえ自身のことで、危ない事とかに手を出すのをやめろっつってんだ――ば―!!人間、好きな人の前では一番カッコ悪いのか焦ったというか必死な様のハウルは何か以外でよかったというかびっくりした。ああ、カッコつけの化けの皮がはずれたと思った。

 そしてこの映画の一番のネックは荒地の魔女、彼女でした。先ず、しょっぱなにソフィーに魔法をかけたというそこから彼女を疎かにしてはいけない。見た目と心の図太さ、名の通った魔法使いとしてはハウルの対として話の中心になる人物と思われたが、話の先半ばにして先生(サリマン)にただの痴呆婆さんにされ、そのポジションも先生に取って変わることになった。キャラ変えした後も彼女はその意外な行動でやはり話を先導する役ではあるが、そこから映画の雰囲気も堅く淡白になり
サリマン先生は彼女から魔法を奪うだけでなく映画の何か重要なところまで無くしてしまわれたようだ
 最後にかかしは最初からくさかったがこいつはギャグキャラ(たぶん)なのに戦争を終わらせたりとか、
そんな簡単に終わるもんならするな。

2004/11/25 梨子


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