塩野七生の『ハンニバル戦記』がやばい事に…!

ホモが来た!!!
いや、私の勝手な妄想ですが、スキピオは…スキピオは…
ローマに敵対するアフリカのヌミディア国の若き騎兵隊長(しかも王子)マニシッサと・・・アレな関係だったのでは、と(ブルブル)
ベクラの戦いでローマはカルタゴ軍を下すのですが、捕虜に少年マニシッサがいて、
スキピオは、彼が自分の父親を戦死させた者だと知っておきながら、彼を解放したのです。
ここでヌミディア国に恩を売っておくと云う布石だったらしいのですが、ここは腐女子的に「彼にfall in loveした」という事で…!

運命に翻弄されて二人は再会します。
その時、恩を売ったはずのマニシッサは国を滅ぼされて、たった二百騎しか連れて来れなかったのですが、
ここから部分的に抜群(塩野先生すいません)。( )内は私のツッコミですハイ。

「二百騎のみを従えてスキピオの前に姿をあらわしたマニシッサは、砂漠の一匹狼を思わせる精悍な風貌を崩しもせず、
スキピオの眼にじっと視線をあてながら言った。(まるで見て来たかの様な口ぶりですね、先生)

『あなたは、二年前にわたしとの同盟を望んだが、今のわたしには、あなたに提供できるものはこのわたししかいない』(ヒエー!)

スキピオは、内心では落胆していたろうがそれは毛ほども見せず、いつもの人なつこい微笑で包みこむようにして答えた。

『わたしには、それで充分だ』
この瞬間、三十四歳のヌミディア人と三十一歳のローマ人との間に、男の友情が生まれた。」

いや、ぜったいホモだって!!!!

『ハンニバル戦記』は当初するであろうと思っていたハンニバルに同調できず…思わぬ伏兵にしてやられました。



レキウスはスキピオの若い時からの親友で、スキピオが大将の時は副将を長らく務めていました。そこへマニシッサが…!
スキピオとレキウスとマニシッサ
レキウス「君、なかなかの活躍ぶりだっだよ!」(これ以上スキピオに近づくんじゃねえ)
マニシッサ「いやあ、あなた程ではありません」(何を無礼な。俺は王だぞ)←あくまで予定。
スキピオ「ハッハッハッハ!二人とも仲が良いなあ。妬けるぞ!」

マニシッサの服装、かなり適当にアラブの様な服にしてしまいましたが、アフリカ北部の国って一体どんな服を着ていたのか調べてもないので分かりません。

それにしても『ハンニバル戦記』は後半おもしろかったなあ。戦記でない部分でおもしろかったよ。
国が滅びていく過程を追って何故、そこまで至ったのか、とか、スキピオの失脚の理由とか、その辺で面白かったです。
あと、単なる共和制の時代から抜け出し、広大な領地を有する帝国主義的な共和制への転換が順を追って説明され、
おお、これがああなって、こうなったから、帝国主義っぽくなったのかと。実に面白かったです。
高校生の時この本読んだのですが殆ど忘れていました。


注:「ハンニバル戦記」は、カルタゴの武将ハンニバルとローマ人たちの戦いを描いた作品です。
   北アフリカの強国カルタゴから単身乗り込んできたハンニバル軍が、イタリア半島を縦横無尽に駆け巡り、ローマ軍をこてんぱんに打ち負かします。
   イタリア半島でまだ台頭したばかりのローマが、伝説の名将ハンニバルの脅威を如何にして克服していったのか。
   共和制ローマ軍の真の強さが今、明かされる…!以上、本の宣伝でした。



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